患者・医療従事者の安全確保のための情報共有ネットワーク「AICON アイコン」

青森県感染制御ネットワークAICONとは

青森県感染制御ネットワークAICONとは 地域全体で取り組むためのネットワークをご提供

セキュリティーに配慮した青森県感染対策協議会のホームページを通した情報提供と、医療(関連)機関が交互にやりとりできるメーリングリスト「AICON通信」によって、感染対策に関わる情報のやり取りを行うことができるネットワークを提供しております。

組織概要

AICON組織概要 概念図

※青森県感染対策協議会やAICON通信の概念図

感染対策は地域全体で取り組む必要がある

地域全体で感染対策に取り組む必要がある 青森県感染対策協議会AICON

現在、病院のみならずクリニックや診療所、長期療養施設や在宅での医療行為に関連する施設での感染も注目されています。各施設の感染対策担当者が感染制御に関する様々な情報交換を行い、地域全体での取り組みを行っていきましょう。
医療(関連)機関が気軽に情報交換できる、青森感染制御ネットワークをぜひご利用ください。

AICONの基本理念

  • 地域における感染制御の質の向上
  • 感染制御実務者のネットワーク(交流を深める)
  • 日常的情報交換の場を提供(気軽な相談の場)
  • 耐性菌分離状況モニタリング(他施設との比較)
  • 社会への情報発信(教育講演等)
  • 感染制御の研修機会の充分な提供

ご挨拶

皆さんこんにちは。前会長の萱場広之先生の後任として、青森県感染対策協議会(Aomori Infection Control Network: AICON)の会長に就任しました齋藤紀先(さいとうのりひろ)と申します。AICONは青森県における感染制御ネットワーク、連携機関として2014年に創設されました。これまでの関係各位のご努力と創設を応援して頂いた皆様の熱い心に深く感謝申し上げます。

AICONの由来は、感染対策についての情報が年々増大化する中で、感染管理担当者が「いったいどこまでやればいいのか? 他の施設ではどうしているのだろうか?」といった細かい疑問や悩みが非常に多くなる現状を踏まえ、弘前大学医学部附属病院、青森県の各基幹病院および行政が協力し、青森県感染対策協議会による地域ネットワーク「AICON:Aomori
Infection Control Network」を立ち上げることとなりました。青森県の病院はもちろん、地域の医療、福祉を担う全ての施設からの参加を募り、現在県内32の施設から参加が得られ、情報の共有を行っています。
 また、MINAはMicrobiological Information Network Aomori(細菌検査情報共有システム青森)の略称で、AICONのメンバーがHP中で使用できる細菌検査情報の共有システムです。各病院の検査部が提供する地域の細菌情報がここに集約され、自施設の特定の細菌検出状況が他の施設と比べどうなのかを簡単に見ることができます。MINAでは、分離菌頻度、施設別菌検出の推移、薬剤感受性率、菌別・薬剤別の耐性菌動向などの情報が簡単に得られます。また、後に感染経路の評価や研究目的に菌株の保管もここで受け付けています。
 AICONの活動は平成29年6月、内閣府および厚生労働省が主催となった第1回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰において、薬剤耐性対策推進国民啓発会議議長賞(最高の賞)を受賞しました。これも皆関係各位のご努力と応援して頂いている皆様のご協力の賜物でここに深く感謝申し上げます。

拡大する感染制御の中で、今日の皆さんの努力が明日の感染制御の発展につながっていくのです。青森県の感染制御の質を高め、地域社会に貢献していきましょう。

青森県感染対策協議会 齋藤紀先

設立の経緯

感染制御はICT(Infection Control Team)が中心となり、多職種がそれぞれの専門性を生かして行う新しい形態のチーム医療です。病院の管理的業務もさることながら、手洗い指導や職場環境の整備、細菌分離情報の分析、抗菌薬使用状況の分析と指導、啓発活動など多岐にわたる実践活動が日常的な業務になります。
さらに、社会の要請にともなって、感染制御活動は自施設のみではなく、医療圏全体に活動の場を広げ、行政も含めた種々の組織との共同作業も期待されるようになってきました。感染制御が地域社会に活動を広げようとしている今日、青森県全体を包括する感染制御ネットワーク設立への期待が高まってきたのは、自然な成り行きであったと思われます。

青森県の主な基幹病院の感染制御担当者が中心となり、2013年春から青森県感染制御ネットワーク設立準備委員会を作り、規約、活動内容、資金などについて検討を重ねてきました。
青森県および弘前大学医学部附属病院のご協力も得られ、青森県感染対策協議会は2014年3月8日をもって設立を致しました。

沿革

2014年3月8日 青森県感染対策協議会 設立

AICONでできること

メーリングリストで情報交換

青森県感染制御ネットワークAICONのAICON通信

青森県感染対策協議会 AICONでは、情報交換や啓発、教育資源の共有などが行える、メーリングリストを利用できます。各施設に問い合わせなければ分からないような小さな疑問も気軽に相談することができます。
AICON通信

MINA(細菌検査情報共有システム)で情報共有

MINA(ミーナ)とは

MINAとは、青森県感染対策協議会 AICONで利用できる、細菌検査情報共有システムです。各病院の検査部が提供する地域の細菌情報がここに集約されます(病院名は開示されません)。

MINAでできること
  • 分離菌頻度、施設別菌検出の推移、薬剤感受性率、菌別・薬剤別の耐性菌動向などの情報が簡単に得られる
  • 感染経路の評価や研究目的に菌株の保管
  • 定期的に自施設の細菌検査情報をいれると、年毎のグラフにすることができる

その他のサービス

  • 感染制御最新情報発信(事務局発信)
  • 感染制御の講習会や研修
  • 地域サーベイランス
  • アウトブレイク時のバックアップ
  • 菌株の保管と疫学解析
  • 老健、デイケアなどの施設のサポート
  • マニュアルの必須項目の統一や用語の統一
  • ICD単位取得などへのメリットを付加
  • 教材作成
  • 論文などの学術的活動の支援
  • 若者、医学生、看護学生、介護福祉士、ヘルパーへの教育

会員について

施設会員 医療関連機関
賛助会員 法人、団体、または個人

感染対策に関わる医師、歯科医師、看護師、薬剤師、検査技師、事務職。その他AICON会議(総会・世話人会等)で認められた方が会員となれます。
※AICONでは、行政・保健所・医師会等とも連携しています。

参加費用

施設会員・賛助会員ともに無料

参加申し込みの方はお問い合わせください
申込書のダウンロードはこちらから

青森県感染対策協議会 AICON 事務局

施設名 弘前大学医学部附属病院 感染制御センター
住所 〒036-8563 青森県弘前市本町53
電話 0172-39-5176
FAX 0172-39-5414
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